介護の人事辞典その1「採用戦略と採用戦術」
2024/08/09
KAIGO HR FARMのInstagramでご紹介している介護・福祉事業所の人事担当者に知ってもらいたい用語をご紹介する「介護の人事辞典」で取り上げた語句について、詳しく解説します!
第一弾は、「採用戦略と採用戦術」です。
「戦略」と「戦術」の違い
採用活動において「戦略」と「戦術」という言葉は耳にする機会もあるのではないでしょうか。似ている言葉ですが、少し意味合いが異なる言葉です。今回は、この2つの言葉が何を意味し、なぜ両方を意識することが重要なのかを解説します。
採用戦略は、採用活動において「全体の方向性を示す計画」、つまり大方針のことを指します。
- どのような人材をターゲットにするか
- 自社のどのような魅力を伝えるか
- 求職者にどのようにアプローチするか
といった、採用活動の大枠を設計するイメージです。いわば、採用活動の「羅針盤」のような役割を果たします。
一方、採用戦術は、戦略に基づいて具体的にどのような行動を取るのかを定めるものです。
- どのようなツールを使うか(求人サイト、SNSなど)
- どのような言葉で求職者に伝えるか
- どのような選考プロセスを設けるか
など、実際に採用活動で実行する具体的な施策を指します。
なぜ両方を意識する必要があるのか?
戦略と戦術、どちらか一方だけでは、効果的な採用活動は難しいと言えます。
- 戦略のみの場合、具体的な行動に移せず、ただ漠然とした目標を掲げることになってしまいます。
- 戦術のみの場合、目先の行動に振り回され、全体最適な視点が欠けてしまいます。
両方を意識することで、
- 目的意識を持って採用活動を進める
- 効率的に目標達成を目指す
- 変化に柔軟に対応できる
といったメリットが得られます。
具体的な例
例えば、「若くて元気な介護職員を10名採用する」という目標を立てたとします。
- 戦略: 「新卒・第二新卒をターゲットに、働きやすい職場環境とキャリアアップの機会をアピールし、入社を決めてもらう」
- 戦術: 「介護・福祉学生向けの就職説明会に参加」「SNSで働きやすい職場環境を発信」「インターンシップを実施」「戦略を届けるための面接官研修を行う」
このように、戦略に基づいた具体的な戦術を立てることで、目標達成に近づけるのです。
まとめ 戦略→戦術の順に考えよう!
採用戦略と採用戦術は、車の両輪のようなものです。どちらか一方が欠けても、スムーズに目的地にたどり着くことはできません。
採用活動においては、まず戦略を立て、戦術に落とし込み、実行し、評価するというサイクルを回していくことが重要です。
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