厳しい時代だからこそ、「採用力」を鍛えよう!(WEB版2025年を生き残る採用セミナー①)
2018/09/07
2025年を生き残る採用セミナー WEB連載スタート!
「地域」の担い手を育成する、日本初の本格的な介護経営情報誌「地域介護経営」(発行:株式会社日本医療企画)にて、Join for Kaigo(現:Blanket)取締役 野沢 悠介が「2025年を生き残る採用セミナー」を連載中です。
介護事業所の採用活動において、大切にすべき視点や、実践例を全12回にわたって紹介させて頂いています。
本サイトでも、連載内容をご紹介しますので、ぜひご覧ください。
※本記事は、「地域介護経営 2018年1月号(2017年12月20日発行 No.175)」にて掲載されたものです。
(一部加筆をしています。)
初めまして。株式会社Join for Kaigo(現:Blanket)の野沢と申します。この度、介護領域の人材採用をテーマに連載させていただくことになりました。
弊社では、業界の人事担当者が共に学び、採用・育成・定着の実践力を高めていくコミュニティ「KAIGO HR」の活動を2017年10月からスタートさせました。
私は、前職では大手介護事業者の採用担当者・人事部門のマネージャーとして、新卒採用を中心に年間300〜400人の若手介護人材の採用を行ってまいりました。今後ますます進展する介護人材不足という大きな社会課題の解決のために、少しでもその経験を活かしたいと考えています。
□ますます厳しさを増す、介護業界の採用活動。
さて、連載第一回となる今回は、介護業界の採用動向について、触れていきたいと思います。
ご存知の通り、介護の人材確保は難しさを増しており、人材不足で事業継続が困難となる事業者も増えています。厚生労働省の試算では、2025年には約37.7万人の介護人材が不足するとも言われており、今後もこの課題は深刻化していきます。(※1)
一方で、人材不足に苦心しているのは、介護業界だけではありません。サービス業を中心に、有効求人倍率は上昇の一途を辿っています。人材確保のため、賃上げや深夜営業の見直し、パートの正社員化などの採用施策を打ち出す企業・業界も増えています。求職者の視点で考えると、よりよい条件で希望の仕事に就きやすい「売り手市場」となっています。
□介護業界で、採用活動を成功させるのは、不可能なのか?
そんな売り手市場の中、「就職・転職先として介護業界を想起するのは、大学生で約5%、若手社会人で約15%に過ぎない」という調査結果もあります。(※2)
実際に就職するのは、その中でもごく一部と考えると、残念ながら、若手人材にとって介護業界は魅力的な業界となっていません。今までの採用活動を漫然と続けているだけでは、人材確保が今以上に難しくなることは確実です。
業界を取り巻くこの厳しい現状は、本当にどうすることもできないのでしょうか。
私は、人材採用について今以上に本気で考え、行動していく事業者が増えていけば、まだまだこの業界での人材採用は可能だと思っています。そのために必要なことは、ただ「たくさん採用したい」と闇雲に活動するのではなく、採用活動の基本を知り、目標を明確にし、自社の魅力を求職者に届ける戦略を練ることが重要です。
本連載では、私のこれまでの採用活動の経験をベースに、採用成功のために重要なポイントがいったい何なのかを紐解いてまいります。
共に学び、「採用力」を高め、よい人材採用につなげていきましょう!
(出展)
※1 厚生労働省(2015)「2025年に向けた介護人材にかかる需給推計(確定値)について」
※2 株式会社リクルートキャリア(2015) HELPMAN JAPAN 「介護サービス業 職業イメージ調査 」
【この記事を書いた人】
野沢 悠介 株式会社Join for Kaigo(現:Blanket)取締役
立教大学コミュニティ福祉学部卒業。
大手介護事業会社にて新卒採用担当・産学共同プログラム担当・採用部門責任者等を担当し、年間400~500名規模の介護職新卒採用スキームを構築。
2017年 株式会社Join for Kaigo(現:Blanket)取締役就任し、介護領域全体の人材確保・定着力の向上を目指す。主な実践領域は、コミュニケーション・キャリアデザイン・リーダーシップ・チームビルディング・目標設定等。