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新卒採用成功の鍵。スケジュールの変化を読み解く。(WEB版2025年を生き残る採用セミナー⑪)

2020/02/04

「地域」の担い手を育成する、日本初の本格的な介護経営情報誌「地域介護経営」(発行:株式会社日本医療企画)にて、Join for Kaigo(現:Blanket)取締役 野沢 悠介が「2025年を生き残る採用セミナー」を連載しておりました。

介護事業所の採用活動において、大切にすべき視点や、実践例を全12回にわたって紹介させて頂いています。
本サイトでも、WEB版として加筆・修正の上、連載内容をご紹介しますので、ぜひご覧ください。

□早期・短期化する新卒採用活動に対応しよう

昨年、経団連の中西宏明会長が、新卒採用活動のスケジュール見直しに言及し、大きな話題となりました。2020年・2021年新卒採用活動においては、現行のスケジュールを踏襲することになりましたが、経団連が採用スケジュールの策定を廃止するなど、今後の活動に影響を与える大きな動きが起きています。

こういった市場の変化や学生の動きのトレンドを意識することは、成功のための必須条件です。今回は新卒採用活動のスケジュール策定にあたるいくつかのポイントを解説したいと思います。

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現在の新卒採用活動は3月から説明会等の広報活動が可能となり、6月から面接等の採用活動が可能となります。※このスケジュールは、経団連が会員企業に求めた指針のため、法的拘束力はありません。

学生も基本はこの流れを意識し動くので、新卒採用を進める場合は、スケジュールを意識することが重要です。

■学生の大半は3月までのインターンシップで志望を定める

では、このスケジュールに沿えばよいかというと注意が必要です。よい学生と早期に接触しようと、企業側の3月以前のインターンシップの開催が年々活発化しており、19年卒の採用活動では、約8割の企業がインターンシップを実施、7割を超える企業が4月には内定出しを実施。

そして、大学生の3割が、3月以前にインターンシップで出会った企業に就職を決めているという調査結果があります。

このように、就活生の多くは、3月以前の企業との接触で志望業界・企業を絞り込んでおり、本来の選考活動が始まる6月には約半数以上の学生は既に内定を獲得し、活動を終えていました。

「福祉志望の学生は活動が遅い」というイメージが業界の中では根強いですが、確実に全体の動きに触発され、早期化しています。

結果として、2020年・2021年の採用活動とも、スケジュールの見直しは行われなかったものの、この早期化・短期化の流れは、今後も続いていくと私は予測しています。

よい新卒人材を採用したいとお考えであれば、早期に学生との接点をいかにつくるか、インターンシップを実施の場合、どのような企画を実施し、関心を持ってもらうかを考えることが、成功の鍵と言えるでしょう。

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■新卒採用のメリット

「新卒は手がかかるから…」と敬遠するお話も多く伺いますが、新卒・中途採用双方行う企業の場合、介護業界に限らず多くの企業で新卒入社の社員の方が定着率は高く、定期的に若いメンバーが組織に入ることでの活性化の効果も期待できます。

各事業所でのよい人材確保はもちろんのこと、これからの介護業界を担う次代の人材を業界全体で育てていくという意味でも、新卒採用に積極的な介護事業所が増えていくことは大切だと思っています。

ぜひ、一緒に未来のリーダー層の採用・育成にチャレンジしていきましょう!

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もっと詳しく採用・育成に関する話が聞きたい!という皆様は是非無料セミナーのご参加をお待ちしております♪

【無料相談会】介護・福祉事業者の採用・育成・定着に関する相談会開催のご案内

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※本記事は、「地域介護経営 2018年10月号(2018年9月20日発行 No.184)」にて掲載されたものです。(一部加筆をしています。)

【バックナンバー】

Vol.1 厳しい時代だからこそ、「採用力」を鍛えよう!

Vol.2 採用活動成功の第一歩。「人材要件の定義」を考える。

Vol.3 採用のツボ-募集編-「何となく募集」をやめよう

Vol.4 採用活動に必要なコミュニケーションのポイントは?

Vol.5 「入社する1社」に選ばれるポイントは?

Vol.6 採用活動は最上の学びの場? 「全社一丸採用活動」のススメ

Vol.7 人材採用につながる学校とのかかわり方とは?

Vol.8 介護業界の採用は「ガラパゴス」? 他業界からもヒントを得よう

Vol.9 採用・受け入れを一体でデザインする〜リアリティショックを防ごう〜

Vol.10 新卒内定者との向き合い方 〜「辞退防止」ではなく「育成」の視点をもとう〜

【この記事を書いた人】

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野沢 悠介 株式会社Join for Kaigo(現:Blanket)取締役

立教大学コミュニティ福祉学部卒業。
大手介護事業会社にて新卒採用担当・産学共同プログラム担当・採用部門責任者等を担当し、年間400~500名規模の介護職新卒採用スキームを構築。
2017年 株式会社Join for Kaigo(現:Blanket)取締役就任し、介護領域全体の人材確保・定着力の向上を目指す。主な実践領域は、コミュニケーション・キャリアデザイン・リーダーシップ・チームビルディング・目標設定等。