「ナゾときカイゴ探偵団」は、小学生を対象とした介護のお仕事体験プログラムです。子どもたちに人気の「謎解き」の要素を介護の仕事体験に組み合わせ、楽しみながら介護の仕事に触れ、高齢化社会に必要な介護・福祉のマインドを養う機会を創出します。

ナゾときカイゴ探偵団の特徴

プログラムを通じて、子どもたちが将来の進学先検討やキャリア選択する際に、介護・福祉の道が選択肢に加わるきっかけとなるような、介護の仕事に関心を持つ学び・体験を提供します。また、介護の仕事に関心を持つ子どもと、介護の仕事に肯定的な保護者を増やし、将来的な介護人材確保の裾野を広げることを目指します。

調査を通じて楽しく介護の仕事に触れる

子どもたちにとってまだ身近ではない介護を意欲的に、楽しみながら学んでもらうため、「謎解きゲーム」の要素を組み込みました。子どもたちは「ナゾときカイゴ探偵団」の一員となり、「調査」という名目で介護の技術に触れたり、介護職員に聞き込み（質問）します。

「謎を解く」という要素が加わることで、主体的に学習に取り組むことへと繋げています。

介護のプロの仕事を間近で体験する

開催地の介護事業所で働く介護職員から、椅子からの立ち上がり介助や車椅子の操作といった介護技術を教わります。プロの仕事を間近で体験したり、介護職員の生の声に触れることで、介護の仕事の魅力をダイレクトに感じてもらうことができます。

プログラム内で学んだことを記載していくとともに、学習内容の解説、介護についての基本知識となる情報をまとめたノートを配布しました。プログラムに参加して終わりにせず、いつでも振り返りできるよう、子どもたちの学習を支援します。

参加者は560名を突破！参加した親子の声

2022年よりスタートした本プログラムは、これまでに静岡県・福島県・東広島市で開催され、560名を超える親子に参加いただきました。「介護のプロってかっこいい！」「子どもが介護の仕事に興味を持つきっかけとなった」という声をいただいています。

参加児童の声（児童記載の「調査報告書」より抜粋）

わたしが学んだこと、いろいろなプロとたいけんを、したことです。車いすや立ち上がりです。車いすは、さいしょは、むずかしかったけど、プロのみなさんにおしえてもらってできたので、うれしかったです。これから、わたしの、おじいちゃん、おばあちゃんも　もっとおじいちゃんおばあちゃんになったら、やくにたつと思います。ありがとうございました。

車いすをいどうさせるときや、立ち上がるお手伝いをする時は、声かけや、やさしくふれあうことが主に大切ということが分かりました。今後、この知しきをいつか、いかしたいです。

カイゴは、いろんな人とふれ合い仲良く話せたり、遊んだり、ごはんのことについてやることがすてきだし、おもしろいことだと思いました！！カイゴ、パワー！！

保護者の声と満足度

プログラム終了後に保護者へアンケートを実施したところ、9割が満足・大変満足の評価で、「子供を参加させて良かった」と感じている保護者が多かったと考えられます。「謎解き」で子どもが楽しめるプログラムとなり、積極的に学ぶ姿勢が多く見られたことが、高評価につながりました。

保護者の声

子供が真剣に謎に答えながら介護のことを考えてくれたから。

参加した本人が、今まで介護を全く知らなかったから、いい機会になった。

実際に体験したり、クイズを一緒に考えたりしながら親子で楽しみました。所々に掲示されている内容もわかりやすくて良かったです。

プログラム内容の満足度(n=107)

本プログラムは、参加親子の介護に対する理解が深まるとともに、参加協力いただいた介護事業所からも「プログラムの運営を通して、若手職員の良い学び・体験の機会になった」といった声をいただきました。

今年度も各地での開催が決定しております。より多くの介護事業所・自治体と連携して開催ができるよう、マニュアルや実施ツールもアップデートしています。「ナゾときカイゴ探偵団」を通して、介護の仕事に関心を持つ子どもたちが増え、高齢化社会で活躍する人材輩出へとつながることを願っています。プログラムの実施を検討している自治体・団体様は、ぜひお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。