東京都の福祉の仕事に従事する人を増やすことを目的とし、TOKYO福祉のお仕事アンバサダーであるハローキティを活用した福祉の仕事のプロモーションを担当しました。求職者の価値観や想いに合った動画を制作し、SNSでの発信と、渋谷の街頭ビジョンで放映しました。また、WEBサイトのリニューアル、イベント出展を通じて、就職活動を行う若年層に福祉職の魅力を届けるための多角的なアプローチを実施しました。

本事業のコンセプト「ハロー、私らしい福祉の仕事。」

現役の福祉職へのヒアリング結果から、福祉の仕事につく理由は、実に多様であることがわかりました。そこで、福祉職に就く多様な理由を働く人の声に載せて伝えることで、求職者に多面的にアプローチすることにしました。

「⾃分らしい働き⽅ができる職場＝福祉」であることを伝えるため「ハロー、私らしい福祉の仕事。」をコンセプトに、TOKYO福祉のお仕事アンバサダーであるハローキティを活用したアプローチを行いました。

WEBサイトのリニューアル

若年層がアクセスしやすいようにWEBサイトをリニューアルしました。ハローキティやグラフ、福祉職の顔が見える写真を用いたわかりやすいデザインを重視し、介護の仕事の魅力や将来性を伝えました。サイト内では、仕事内容や求人情報だけでなく、福祉職の体験談を掲載し、リアルな情報提供に努めました。

WEBサイト：https://www.fukushijinzai.metro.tokyo.lg.jp/hello-essential-work/#top

動画の制作と活用

求職者の価値観・想いにあった福祉の仕事に出会うきっかけをつくるための動画を12本制作。SNSでの配信や渋谷のスクランブル交差点での放映などを通じて、約400万回視聴されました。

▼制作動画の一例：ハローキティ×東京都福祉局「ハロー、私らしい福祉の仕事」篇

就職イベントへの出展

福祉で働くひとの「声」を伝えるため、就職イベントへ出展しました。ブースでは”「かくれ適性」みつかる、5分でキャリア診断”という案内をもとに、求職者自身も気づいていない福祉の仕事への適性をお伝えしました。また、若手職員によるトークショーを通じて、福祉の現場で働く人の生の声を届けました。

パンフレット配布

より福祉の仕事への興味・関⼼を⾼めてもらえるパンフレットをブースにて配布しました。
就職先を悩んでいる求職者に届くメッセージとして、「あなたは、何を重視して仕事を選ぶ？」という問いかけから、12人の若手福祉職の仕事を選んだ理由に触れられる内容になっています。イベント後に⾒返したり、すぐに情報が取得できるように、パンフレットからWEBページへアクセスできるようにしました。

若手福祉職のトークショー

出展イベント内の講演ブースにて、福祉の仕事の魅力を伝えるプチ講演と、東京都で働く福祉職によるトークショーを実施しました。イベントに参加していない方にも声を届けられるよう、トーク内容は後日レポートにまとめ、WEB上でも見られるようにしました。

福祉の魅力を伝える若⼿介護職の育成

想いを持った若⼿福祉職は多くいますが、⼈前で伝えるプロではありません。イベントに協⼒いただく福祉職の思いが伝わること、そして本⼈たちの不安払拭のために、事前オリエンテーションで伝え方をレクチャーを実施しました。本事業に限らず、⾃分の仕事について⾃信を持って発信することができる福祉職を増やすきっかけになることを願っています。

結果

イベント着席数は1日目：41（平均着席：15.2）、2日目の着席数：50（平均着席：24.2）と、2日間ともイベント全体の平均着席数を2〜2.6倍上回る結果となりました。また、ブース来場後の仕事への関心と就業意欲を5段階評価で回答してもらった結果、ブース来場者のうち36.5%が就業意欲が高まったと回答。また、ブース来場者の半数が福祉の仕事への関心が高まったとの回答がありました。

就業意欲が高まった理由（ブース来場者のアンケートより抜粋）

・適性があったため。
・今まで知らなかった業界について様々な制度があることを知ることができたため。
・抱いていたイメージとは違った
・これまでの経験が活かせられる気がしたから
・福祉の仕事は日本が先行している事、新しいことに挑戦しやすい！という捉え方を新しく学べた
・自分が社会貢献などにやりがいを求めるタイプだと分かったから
・働きやすい職場作りをされている所が多いと分かったので

「自分にも適性があった」「自分が社会貢献にやりがいを求めるタイプだとわかった」など、福祉の仕事に自分が適性があるとわかると、就業意欲が高まることがわかりました。このことから、求職者に福祉の仕事の実態をしっかり届けることが必要であると考えます。

引き続きBlanketでは、介護事業所や自治体、業界団体からのご依頼を受け、介護の魅力発信に向けた取り組みを行なってまいります。