チーム結成で情報発信の体制を構築。採用サイトをリニューアル後、直接採用が可能に!【介護事業所「笑楽日」インタビューVol.1】

2024/11/29

Blanketは、2021年から福井県坂井市にある笑楽日(わらび)を運営する有限会社ダイケイをご支援しています。採用と人事制度に課題感をもたれているところBlanketと出会い、サービスを導入していただきました。採用では直接応募が増え、離職率も大幅ダウンに成功。人事制度も一新し、現在は運用においてもサポートしています。

今回は、有限会社ダイケイ 代表取締役 大蔵 富宏さんと同社を担当する人事コンサルタントに、サービスを導入した経緯や採用支援についてお話を伺いました。

有限会社ダイケイ
代表取締役 
大蔵 富宏

福井県坂井市竹田出身。約10年勤務した介護施設での経験を活かし、自身で介護施設を開設しようと決意。祖父の代から続く細幅織物業を介護事業に変更し、2009年に生まれ育った竹田にて笑楽日を開設。竹田ならではの自然環境でできることを利用者の自立に向けたお手伝いや機能訓練につなげている。

【事業者について】

有限会社ダイケイ(デイサービス 山のいえ笑楽日、有料老人ホーム竹田のさと笑楽日、居宅介護支援 竹田の居宅笑楽日、笑楽日のヘルパー芙生)
所在地:福井県坂井市丸岡町山口59-13
URL:https://www.day-warabi.com/

利用者や家族、スタッフなど「関わる人全てが笑顔になれる場所」を目指し、コミュニケーションを大切にした多彩な行事を行っている。竹田の豊かな自然を活かした取り組み(山菜採りや魚釣りや、自家畑でさつまいも掘り)や地域の団体とコラボレーションした稲刈りや田植え体験など楽しみながら元気になれるイベントを多数実施。スタッフが笑顔でいることを重視し、毎日の朝礼、夕礼時のスタッフ同士の”にっこり”や、スタッフ同士が感謝の声を伝え合う「ありがとうコメント」の掲示など、スタッフの意欲を考慮した取り組みも行っている。

「周りを巻き込もう」という一言から生まれた採用チーム

―Blanketのサービス導入前の状況を教えてください。

信頼していた管理職2名が退職してしまい、これからどうやってスタッフを管理していこうかと悩んでいました。欠員も続き人材紹介や派遣を頼っている状態で、スタッフの約7割が65歳以上ということもあり若手スタッフの採用が急務でした。さらには人事制度もつくり直さなければならず、やることは山積み。とはいえ、何をどうすればよいのか分からない状態でした。


―Blanketを知ったきっかけは何でしたか?

2019 年に金沢で開催された「採用力実践向上セミナー」です。そこで、講師として登壇されていた野沢さんに出会いました。野沢さんの振る舞いや話し方が穏やかで、「この人に聞けば自分の求めている答えが見つかるかもしれない」と思いました。信頼できそうな方と感じ、私からお声がけしました。

―それからすぐにBlanketにご依頼を?

スタッフの反応も見たかったので、まずは研修をお願いしました。受講後、スタッフに感想を聞くと野沢さんに対して好印象。みんな口を揃えて「説明がわかりやすかった。自分たちの施設に合いそう」と言っていたので正式に支援をご依頼しました。それ以来、定期的にお越しいただいています。

―採用のご支援から始まりましたが、どのように進めていきましたか?

はじめにご提案いただいたのが採用チームです。それまでは私一人で採用業務全般を行なっていたので引き続き自分でするつもりでした。スタッフの負担が増えることが気がかりだし、給与のことを知ったら不公平と感じるかもしれないと懸念していたからです。しかし、それを野沢さんに話したら「周りを巻き込んでいきましょう!」と言っていただきました。その言葉で楽になれて、チームをつくることにしました。

野沢さんには採用業務の一から十まで教えていただきました。例えば、ペルソナについてよく知らず漠然としていましたが、職歴や年齢、名前まで具体的に考えるものだと知り、求める人物像が明確になりました。

採用チームの皆さんとどんな人を採用したいのか話しながらペルソナ像を固めていきましたね。

巻き込まれたスタッフも想像以上に前向きに取り組んでくれています。その一つがSNSの運用です。チーム結成後、もとから私が運用していたブログに加えてInstagramとYouTubeを開設し、運用しています。スタッフ自ら「更新します」と言ってくれるようになって、今ではSNSのほとんどを採用チームに任せています。

私からのちょっとした提案もすぐに取り入れて、どんどん新しいことにチャレンジされてますよね。

SNSについても野沢さんからアドバイスを頂いています。当初教えていただいたのはSNSごとに発信内容を変えること。言われるまでSNSごとに見せ方が違うとは知りませんでした。

言うだけで終わらず実地で説明してくれるからすぐに取り組める

―採用支援で特に助かったのは何でしたか?

求人サイトへの掲載文や募集内容です。「こういう人に来てほしい」と思っていても文章化できない部分でも、野沢さんはうまくまとめてくださったので助かりました。掲載する写真のアドバイスを頂けたのも良かった点です。厨房のスタッフを募集する際、SNSに食事の写真を中心にあげていたのですが、なかなか応募がこなくて悩んでいたところ、野沢さんが「利用者とスタッフが一緒に配膳や料理の仕込んでいる写真を載せてみては?」と提案してくれました。

栄養士の方が自分が働いているイメージをもつには、人と料理が一緒に写っているほうが良いと思ったんです。実際に笑楽日では、できる利用者がスタッフの方と配膳したり食事の準備をしたりしていて、とても良い取り組みだと思っていました。せっかくなら笑楽日の良さを伝えられればと思ってご提案しました。

求人サイトの更新作業を教えてくださったのも助かりました。おそらく、他のコンサルタントだと説明だけで終わることが多いと思いますが、野沢さんは実際にやりながら教えてくれる。おかげで野沢さんが帰られた後も難なく取り組むことができました。

―すぐに再現できたのですね。まるで先生みたいですね。

先生だと「自分でやりなさい」と言いそうなので、丁寧に教えてくれる優しい家庭教師という感じかな。

ありがとうございます(笑)。「多分、これを見てもらえればやりやすいかな」と思う部分を実地しながらご説明しました。物理的に全ての作業を行うことはできないので、皆さんがやりやすいように取っ掛かりをお見せすることを意識しています。

どれをとっても具体的に説明してくださるので助かります。Google広告を出稿する際も闇雲に出さず、予算と期間を決めて様子を見ることをご提案いただきました。

野沢さんからのご提案で気づくことも多くありました。それが笑楽日の公式採用サイトです。自分たちで採用サイトをもとうとは思っていませんでした。既存サイトのデザインを活かしつつ、応募につながる導線設計をご提案いただきました。おかげで自社サイトからの直接応募が増え、人材紹介会社や派遣会社に頼らず、コストを削減できました。

次回は、人事制度の設計の流れやサービスを導入した率直な感想などについてお届けします。