令和4年度静岡県アクティブシニア介護分野参入促進業務
令和4年度静岡県アクティブシニア介護分野参入促進業務として、県内の介護事業所における40代以上の中高年齢者(以下、アクティブシニア等という)の受入状況に関する調査、オンライン研修、対面研修を実施しました。
アクティブシニア等を対象に、介護分野への就労について前向きに捉えてもらうこと及び県内介護事業所の受入状況を可視化することでアクティブシニア等の不安を払拭し介護分野への就業を促すことを目的として、弊社がプログラムの企画・運営・調査を担当しました。
アクティブシニアの受入状況に関する調査
県内の介護事業所を対象に、アクティブシニア等の受入状況調査を実施しました。県内924事業所から回答を得られ、その結果、60歳以上の職員を受け入れている県内の介護事業所は「91%」と高い結果となり、県内におけるアクティブシニア等の受け入れが進んでいることが明らかになりました。
また、介護サポーター(※)の業務内容は、生活に寄り添ったサポートがメインであり、介護現場にはアクティブシニア等が活躍できる場が数多くあることが見えてきました。
※介護サポーター…介護施設において、散歩、外出、屋内移動の補助、配膳・下膳の補助、お茶出し、催事のお手伝い、レクリエーションのお手伝い等といった介護の周辺業務を担う職員を指す。
これらのアンケート結果から判明した介護事業所でのアクティブシニア等の受入状況について対面研修でお伝えし、介護現場での仕事に関心を持った人がすぐに問い合わせできるように、アクティブシニア等を受け入れている介護事業所を掲載した一覧表を参加者に配布しました。また、この調査結果を基にして、介護サポーターをさらに増やしていくためのパンフレットも制作しました。
アクティブシニア向け介護の魅力発信イベント(オンライン)
県内のアクティブシニア等を対象に、2つのテーマでオンライン研修を実施しました。
一つ目は、趣味のビーズアクセサリー制作を介護現場のレクリエーションに取り入れ、好きを仕事に活かして活躍する介護福祉士の松永美佐子さんをゲスト講師に迎え、介護現場で働く理由や趣味のビーズアクセサリー制作を介護現場にどう活かしたかなどについてトークセッション形式で深掘りしていきました。
もう一つは、シニアのキャリア形成に詳しい、かい援隊本部の新川政信さんをゲスト講師にお招きし、今後の人生設計を意識しながら自分らしいセカンドキャリアを描いていくきっかけを講師の話を参考にしながら考えていきました。
これらの研修を通して、参加者の介護の仕事への関心度や施設見学・職場体験への参加意欲に高まりが見られました。
アクティブシニア向け介護の魅力発信イベント(対面)
県内のアクティブシニア等を対象に、沼津・静岡・掛川・浜松の4会場で対面研修を実施しました。
「セカンドキャリアは介護の仕事という選択」というテーマのセミナーでは弊社社員が講師を務め、直接介護以外の介護現場の仕事について具体例を交えて紹介し、県内の介護事業所向け調査の結果を基に、県内の介護現場においてアクティブシニア等の力が求められているということをお伝えしました。
また、県内の介護事業所で勤務するシニアを招いてトークセッションを行い、介護現場で働き始めたきっかけ、仕事内容、働く日数・時間などのリアルな声を聞く機会を作るとともに、積極的にシニア受け入れを行っている県内の介護事業所も紹介しました。
受講後の参加者アンケートによれば、参加者の介護の仕事への関心度や施設見学・職場体験への参加意欲が高まっており、非常に参加者満足度の高い研修となりました。
これからもアクティブシニア等を含む多様な方々に介護現場のことを知ってもらい、介護業界への就労について前向きに捉えてもらえるような機会を増やしていきたいと考えています。